環境保全Environmental Preservation

2019.9 - 2022.7

プロジェクト名

フィリピン国ダルトンパス東代替道路建設事業準備調査

  • EIA
  • RAP
  • 環境社会配慮
国名:フィリピン
地域:アジア
発注者:JICA

フィリピンの南北軸を構成するパン・フィリピン・ハイウェイ(PPH)は、ルソン島北部において主要幹線として機能しているが、ダルトンパスと呼ばれる急峻な地域を通過するため、地滑りや落石が多く発生し、リージョンII は孤立化のリスクを抱えている。1990 年7 月にルソン島で発生した地震により、交通インフラ施設は甚大な被害を受け、半年間に亘り通行止めとなり、経済的に大きな損害を被った。

 

上記状況に鑑み、フィリピン政府公共事業道路省(DPWH)はJICA にトンネルを含む東代替道路建設事業(本事業)に対する円借款供与の検討を要請し、当該要請を踏まえてJICA は2019 年9 月より道路トンネルとアクセス道路に対する事業の必要性、実施の妥当性を確認するため、当社、日本工営株式会社、大日本コンサルタント株式会社、中日本高速道路株式会社が共同企業体を結成し、協力準備調査を実施したものである。

 

このうち、当社は環境影響評価(EIA)と先住民族計画(IPP)などを担当し、事業の実施による周辺環境や現地に居住する先住民族への影響を調査、予測及び評価し、地域住民及び先住民族との事業実施に係る合意形成を図るとともに、事業の実施が及ぼす自然環境・社会環境への影響の回避及び軽減を図っている。

 


自然環境調査の様子

 


IPPの対象となる先住民族の人々

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